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終局世界物語』更新しました。
まあ今回は色々楽ちんな部分があったので、5日分アップで。
ここはさすがに手抜きではなく、ちゃんとした演出です。
成功しているかどうかは、読んで下さる方次第ですが……。
ようやく、一つのエピソードに決着がつきます。それがどんな形のものであれ、読んで下さる方の心に少しでも何かが残れば、それが一番書いている自分としては嬉しいことです。ここから先、

そろそろ折り返し地点に近付いて、沢山のエピソードが終わっていく期間に入ります。昔の文章のままでいいな、と思う部分もあれば、これは駄目だろという部分もあり、リライト作業も難易度急上昇です(ソルサク進めなきゃという意味で)。僕の心が誘惑に負けないように、みんなで祈っててね! その祈りも生贄に捧げて、僕は強い魔法使いを目指すよ!

さて、そんなわけで急展開を迎えつつある本編ですが。
次回予告です!

突如街を急襲した【異空間怪獣バキューマス】は、周囲五キロ圏内を深紅の空に包まれた異空間Zへと変化させてしまう。大気組成も違えば気温も遙かに高音となってしまった異界の中で、巻き込まれた人間達が生きられる時間は──ニア曰く、『およそ四分前後ですので』とのことだった。《2nd》デッドによる空間遮蔽武装・アリューシャンによって守られていなければ、由久や要達もまた、何も出来ずに倒れていただろう──今立っていることが、果たして幸せなのか不幸なのかは、もう由久にはわからなくなっていたが。
たったの四分だ。
たった四分で決断し、戦い、勝たねばならない。
羽田倉庫で、《6th》コーラルと《11th》マルマラを相手にしたときは、ひたすらニアの言うことを聞いて、結果としてニアを守れればそれで良かった。責任の所在は曖昧で、何か起きても罪悪感は薄められていたから。けれど今度は違うのだと思い知らされる──苦しむ人々を見て、嫌でも思い知らされてしまう。
侵略者の存在。
そして、ニア達が──《ノクターナルライツ》シリーズが存在することの意味を。
認証者である自分が何をすべきなのか。
迷いを捨てきれないまま、それでも由久は一つの決断を下す。
「ニア──今は、戦おう。目の前で苦しんでる人達を、見捨てるわけにはいかない。君の意志が、この地球を侵略者の手から守るというものだと言うのなら──その意志を受諾し、託されたのは、認証者である僕なんだ。僕が意志を振るうよ……君は、その意志の下に、僕の代わりに戦ってくれ」
『……了解しましたので、由久。私の意志は、由久の心に。由久の意志は、私が体現しますので』
言葉と共に、ニアは羽田倉庫でも見せた特殊兵装エピペラジックを顕現させる。普段はニアの紫の長髪をまとめる髪留めの形をしているこの武装は、実戦時には周囲の物質を無尽蔵に吸引し巨大化する──そして、《ノクターナルライツ》シリーズ用の兵装を生産する。多機能機器生産機能に特化されたニアならではの武器。黒い棺桶を二つ重ねたような外観のそれを容易く振り回し、ニアは《2nd》デッドへと一振りの長い棒を投げ渡す。
『ニア。機能解説と使用方法、要点だけでいい』
『特異感染ブレード試作型、及び異空間追放機ですので。手元のスイッチをオンにすると。特殊な磁場で形成されたブレードが発生しますので、それで【怪獣】を切りつけてください。【怪獣】を完璧に第六十七番世界へと押し返すことができれば、後はブレード内に内蔵されたウィルスが【怪獣】の体内を侵食、次元壁を食い破る能力を破壊しますので。対処としてはそれで十分と思いますので』
『……そうか。僕や《1st》、それに他の姉妹達も、思考は基本攻撃的に偏向するそうだが……どうも君だけは、妙な優しさのようなものが芽生えているようだ。興味深い話だが──』
言葉が途絶えた刹那、跳躍するデッド。【バキューマス】が振るう爪や角の一撃と切り結び、複雑に屈曲する光線を回避して、ブレードで【怪獣】の巨体を異空間の彼方へと押し返していく。最後の足掻き、【バキューマス】が放った次元変成ガスもまた、デッドの盾であるアリューシャンによって全て吸引され、中和されてしまった。
破れた空が閉じ、急速に世界は元の姿を取り戻していく。
安堵する要とは対照的に、由久は複雑な表情のままだった。
「僕は……これで、良かったんでしょうか? 僕の一時的な感情で──ニアを、道具として認めてしまったのではないですか?」
「……どうでしょう。少なくとも私は、デッドをあくまで《ノクターナルライツ》シリーズの最重要機構、つまりは道具として捉えていますが……だからといって、彼女と親しくなりたいと思うこともあるし、二人で遊びに行くこともありますよ。道具か人間かなんて、その線引きは自分でするしかないんです。あなたがニアを同じ人間だと思うのなら……きっと、あなたにとってのニアは、人間であり続けるのでしょう。赤羽メカニカは、それを否定する立場にありませんよ」
──似たような考えの専属研究員だっていますからね。
いずれそんな連中も紹介しますよ、と言って去って行く要とデッド。
残された由久は未だ混乱したままだったが、そんな彼の肩に、優しくニアの手が触れる。
「ニア……」
『由久──肝心の下着の買い物がまだ、終わっていませんので。ノーブラというのは、女性型機械としてはやや落ち着かないものがありますので』
「それって今言うこと!? 僕の悩みってどこに行っちゃったのさ!」
『私は隠れ巨乳という設定で設計されましたので。可愛い下着を選んでくださると助かりますので、どうぞ、由久、知識を総動員する準備をお願い致しますので』
「無理無理無理無理、絶対無理だからね!? 僕の知識の何をどう総動員したって、そんなお店知らないってば!」
平和。
そんな言葉が、不意に由久の脳裏を掠める。
もしこれが、ニアの守ろうとしているものだとするならば──自分もまた、協力したかった。

だが、由久はまだ知らない。

命を危機に晒すということ。
ニアが戦いの最中で破壊されてしまうかもしれないこと。

全ては、厳然とした可能性であることを。
由久は近い内に、思い知ることになる──。

次回、『異次元の壁を越えていけ』!
《隠された閃光(ノクターナルライツ)》が、闇を切り裂く!

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