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2013’12.04・Wed

『現代異聞』こぼれ話

 今更ながらこぼれ話というか、余談というか。
 この『現代異聞』という作品は、実のところ現代シリーズで言うと三作目にあたる作品です(少なくとも構想上は)。
 もともと僕が原作、友人が絵を担当していた漫画に登場する、主役二人の内一人が『ヤナ』という名前でして、そこから名前だけ取り出して全く別のファンタジー小説の主人公として新しい『ヤナ』というキャラが誕生しました。そのキャラをきっかけに色々なご縁があり、個人的に思い入れ深い名前となったため、現代シリーズを書き始める際にも主人公の名前は『ヤナ』でいこう、と思い立ったのが現代シリーズ、そしてシリーズ通して主役級の一人である『稲毛ヤナ』の成り立ちです。
 稲毛ヤナが登場する話としては『現代夜話』が最も古いものになります。これはもともとmixi上で公開していた作品でした。そこで稲毛ヤナの父親として稲毛紘一郎(旧姓、蔓引紘一郎)が登場し、本作『現代異聞』は言ってしまえばスピンオフのような扱いの作品となっております。
 稲毛ヤナの両親とはどんな人間だったのか?
 どんな経緯で出会い、どんな経緯でヤナが生まれるに至ったのか?
 それを書いてみようと思い立ち生まれた作品です。
 現代シリーズ第一作は『現代夜話』ですし、その合間合間に書き溜めていたのが『現代異景』でした。『異景』はもともとただの短編創作怪談集として世に出すつもりだったのですが、それだけだとあんまりにも味気ないということで、作中にちょっとした仕掛けを施すことになりました──勿論そんなの無視して、いわゆる怪談本として読んでも十分楽しんでもらえるように書いたつもりではありますが。
 『現代異聞』は上二作とはちょっと違うというか、あくまでスピンオフですし、ホラーという括りで同人誌を出す一冊目でもあったので、何と言うか物凄く気負っている部分があったりしますね。今読み返すと凄く恥ずかしいですが、まあこれを書いた当時の僕にはこれが限界だったということで。
 ホラーであり恋愛小説である『現代異聞』は、初めて自力だけで同人誌を出した記念すべき作品であり、直すべきところも愛すべきところも沢山ある作品です。稲毛ヤナという主要登場人物こそ出番はないものの、間違いなくこれは現代シリーズの一作であり、この作品がなければ現代シリーズは存在しませんでした(というか現代シリーズとしてまとまることはなく、同人作品になることもなかったでしょう)。
 具現化した都市伝説に飲み込まれ翻弄される主人公・蔓引紘一郎と、都市伝説を新たな伝説で上書きし蹂躙して食い散らかすヒロイン・鍵子の物語である『現代異聞』は、それでもヒロインはあくまでヒロインとしての立ち位置を守り抜く、ということを裏テーマとして書きました。
 初志貫徹できていたかどうかは読んで下さった方にお任せとなりますが、個人的にはあくまで紘一郎あっての鍵子であり、紘一郎がいなかったらもっと早い段階で鍵子は都市伝説の逆襲によって落命していたでしょう。最後の最後まで鍵子が幸せでいられたのは、紘一郎の尽力あってのものです。それだけは作者として、紘一郎と鍵子というキャラを生み出した人間として、強く強く主張すべきことだと信じています。

 ちなみに、今のところの最新作『現代夜行』は『現代夜話』の続編というか新シリーズ的なスタンスで書き始めた作品なので、またちょっと色々気負ったり何だりしていて、つくづく自分の成長しねえなあ感を痛感する日々です。
 それでもちょっとずつ、ちょっとずつではありますが、自分が書きたいと思っているものをストレートに表現できるようにはなってきていると思うので、このまま一歩進んで二歩下がるを繰り返しながら、年に何冊か同人作品を発表していけたらなー、と思います。

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Categorie日常雑記
Genre小説・文学 Themeオリジナル小説

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